ゾンビ型ウイルスもだけど、それよりもランサムウェア(身代金要求型不正プログラム)の方が恐ろしい
ゾンビ型ウイルスよりも恐ろしいモノ、具体的には「ランサムウェア(身代金要求型不正プログラム)」というものが広がっているみたいですね。
このランサムウェアとは「パソコンを人質に取り身代金を要求する」プログラムです。
最近だと病院が喰らってましたね。喰らってしばらく診察自体がストップしてましたが、会社とかなら業務が止まってしまうレベルの悪意のあるプログラムです。
そんなプログラムが出てきたからって、ウイルスで良くある話の「怪しいサイトを見る」「謎メールの添付ファイルを開いてしまう」とかしなけりゃいいんだと思っていた頃もあります。
ですけどそういう人でも安心できる状況ではないんですよ。
最悪な場合だと謎メールの添付ファイルをプレビューしたり、メール本文を開いたり、汚染されたUSBメモリを接続するだけで感染する事もあります。もうそんな「基本的に疑って係るべき」という寂しい時代になってしまいました。
それに「ランサムウェアと言ったってパソコンが動かなくなるだけでしょ?」と高をくくっていましたが、実際はそれだけじゃないので「喰らったらほぼ終わり」という恐ろしいモノでした。
ランサムウェアはパソコンの操作が全くできなくなるだけでなく、強制終了できず電源切っても操作できず、大切なデータなども暗号化され開くことも移動させることできなくなります。
つまり何も操作できなくなる訳です。
そして「パソコンを人質に取り身代金を要求する」のがランサムウェア。
仕込んだ奴がいて、そいつはパソコンのオーナーへ「使える様に戻してやるから期限内に数万~数百万円の金を払え」と要求してきます。
だからと言って払うわけにも行きません。いくらお金を振り込んでも元に戻らない事が多く、さらには戻らないままに何度も請求を繰り返される事もあります。
では支払わずにできる対策というと、実はこれしかないです。
- バックアップから復旧する(感染したデータやパソコンは廃棄する)
- バックアップがなければ感染したパソコンとデータを諦めて新しく用意する
- 専門家に依頼する(とんでもない金額になります)
つまり感染したらおしまいなんですよね、ランサムウェアって。
こうなると感染した場合の事を考えるよりも、感染を予防する事を考えるのがスマートかなと思います。
この場合は無料のウイルス対策ソフトだと最新のウイルスに対応しきれない事がありますので、この機会に有料のウイルス対策ソフトを検討してもいいのかもしれません。
ちなみに感染予防はウイルス対策ソフトですが、感染対策もちゃんとあります。
それは定期的なバックアップです。パソコンが壊れた時と同じ話なので、そりゃバックアップがちゃんとあればすぐ復旧できるよね、という話でして。
バックアップについても同時に検討頂くと良いのではないかと思います。