パソコンやモニター、プリンターを買い替えで手放したいとき、燃えるごみと同じ感覚で出せないのがやっかいです。しかも自治体によって出し方が細かく違い、費用も有料だったり無料だったり、支払いも現金だったり処理券だったりします。
そこで本記事では東京都にお住まいの方を対象に、パソコンと関連機器の処分方法を品目別にまとめました。特別区23区の料金差にも触れています。
結論から言うと、23区はすべてリネットジャパンと連携しているので、パソコンを段ボールに詰めて宅配便で送る方法が最も手早くて費用もかかりません。
処分の前にデータ消去はお約束
パソコン本体やハードディスク、SSDなどの記憶媒体を含むものを処分する前に、必ずデータ消去を行いましょう。
メーカーリサイクルに出すときも、処分業者に依頼するときも、中古で売るときも、自分でデータを消すのが基本です。理由は重要度の判断は本人にしかできないから。流出した場合の責任も個人持ちになります(法人は契約に従う形)。
リネットジャパンのようにオプションでデータ消去まで任せられるサービスもあります(2026年時点で1台あたり税込3,498円)。自分で消すのが不安な場合は活用するのも手です。
東京都でパソコンや液晶モニター等を処分する方法
パソコンとモニターはメーカーリサイクル、プリンターは粗大ごみ、小型部品は不燃ごみか小型家電回収と、品目ごとに扱いが異なります。順に整理します。
東京都でパソコンを処分する方法
粗大ごみとしては出せません。資源有効利用促進法により、家庭から出るパソコンは製造メーカーがリサイクルする義務があります。
- PCリサイクルマークが付いていれば送料含めて無料
- マークがない・撤退済み海外メーカーの場合は有料、または「パソコン3R推進協会」に問い合わせ
家庭用と事業用で運用が違うので、それぞれの詳細は家庭用パソコンをリサイクルに出す場合と事業用パソコンをリサイクルに出す場合にまとめています。
ただ実際にやってみると、メーカーリサイクルは申込先がメーカーごとに違って手間です。特別区23区はすべてリネットジャパンと連携しているので、パソコンを1台でも含めて段ボールに詰めて宅配便で送れば、1箱分の送料が無料になります。自作パソコンも回収対象です。
主な条件は次のとおり(2026年時点)。
- パソコン本体を含めば1箱分の送料が無料
- 箱のサイズは3辺合計140cm・重量20kg以内
- データ消去ソフトは無料配布、業者消去は1台税込3,498円
- 壊れていてもOK
申込方法の流れはリネットジャパンでパソコン処分にまとめています。
メーカーリサイクルやリネットジャパン以外の選択肢(買取に出す、譲るなど)はパソコンの主な処分方法を挙げてみるにまとめています。
東京都で液晶モニターを処分する方法
液晶モニターも昔のCRTも、法律上はメーカーリサイクルになります。粗大ごみでは出せません。これはどの区でも同じです。
- PCリサイクルマーク付き:送料込みで無料
- マークなし:メーカーごとの所定の料金(数千円)
リネットジャパンならパソコンと同梱するとモニターも無料です。ただし24インチ以上は3辺140cmを超えやすいので、その場合はメーカーリサイクルが現実的です。
モニター単品で発売から数年以内・フルHD以上なら、リサイクルに出す前にパソコン用のCRTや液晶モニターを処分する方法で買取相場も確認してみてください。
東京都でプリンターを処分する方法
粗大ごみで出せます。ただし料金の決め方が区によってまちまちなのが東京都の特徴です。
- サイズ別(高さ何cm以下か)で決める区:港区・新宿区・台東区・墨田区・渋谷区・中野区・豊島区・北区・荒川区・板橋区・足立区・葛飾区・江戸川区など
- プリンターの種類(インクジェットかレーザーか)で決める区:品川区・目黒区・大田区・練馬区
- 重さで決める区:杉並区(10kg以下400円/10kg超800円)
- 処理券の組み合わせで決める区:千代田区・中央区・文京区
同じプリンターでも区が違えば金額が変わるので、必ずお住まいの区の記事か区公式で確認してください。 各区の具体的な料金は後述の区別記事にまとめています。
世田谷区は料金ではなく受付の可否に重さが効きます。重さ10kgを超えるプリンターは粗大ごみに出せません。 レーザー複合機のような重い機種は、リネットジャパンへの同梱(20kg以内)かメーカー回収を使ってください。
品川区・大田区・練馬区・足立区・葛飾区は事前連絡のうえ指定場所へ持ち込むと料金が下がります。足立区と葛飾区は持ち込みなら無料なので、車が使えるなら使わない手はありません。
なおリネットジャパンの段ボール(3辺140cm・20kg以内)に収まるプリンターなら、パソコンと同梱して無料で出すこともできます。
東京都でパソコン用キーボードを処分する方法
粗大ごみで出せます。23区の料金をまとめると次のとおりです(2026年時点)。
| 処分費用 | 自治体名 |
|---|---|
| 200円 | 中央区 |
| 300円 | 千代田区、新宿区、品川区、目黒区、大田区、荒川区 |
| 300円(持ち込みは無料) | 葛飾区 |
| 400円 | 港区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、中野区、杉並区、豊島区、北区、板橋区、江戸川区 |
| 400円(持ち込みは200円) | 世田谷区、練馬区 |
| 400円(持ち込みは無料) | 足立区 |
文京区のように、長辺が30cm以内のミニキーボードなら可燃ごみで出せる区もあります。
ただし手数料を払って捨てる前に、FILCO・Logicool・東プレ・Majestouch・HHKBなどのメカニカル系であれば、ヤフオク・メルカリで数千円〜になることが珍しくありません。オークファンなどで相場を見ておくのがオススメです。粗大ごみに出すのは、数百円で買った安いものか壊れているものに限定するのが無難です。
リネットジャパンに送る段ボールに余裕があれば、こちらも同梱して無料処分が可能です。
東京都でワープロを処分する方法
粗大ごみで出せます。料金はキーボードとほぼ同じ区分です。
基本的には粗大ごみに出す前提でよいでしょう。一部マニア向けに値段が付く機種もありますが、ちゃんとした買取先を探す手間を考えると割に合わないことが多いです。
東京都で外付ハードディスク等のPCパーツを処分する方法
PCケースは粗大ごみとして出せます。料金はキーボードと同じ区分です。
その他のパーツは不燃ごみか小型家電回収ボックスでの回収になります。回収ボックスはリサイクルセンターや区役所などに設置されていますが、設置状況は区によって違います。設置されていれば、PCパーツはボックスに入れるだけで処分完了です。
このボックスにはPCパーツ以外にも、ドライヤーや体重計といった小型家電を出せます。
ただしHDD・SSDはデータ消去または物理破壊を済ませてから出してください。 自治体ごみは中身が見える可能性があるので、データ流出が一番起きやすい捨て方です。
おまけ:PCパーツは売ることも考えよう
PCパーツが可動品なら、捨てる前に「じゃんぱら」などの専門店に売却するのがオススメです。総合リサイクルショップは相場が低い傾向があるので、専門店のほうが値段が付きやすいです。
買取は概ね発売から3年以内が目安で、5年を超えると値段が付かないことが増えてきます。10年前の自作パソコンならパーツ単品でほぼ値が付かないので、まるごとリネットジャパンに出してしまうのが一番ラクです。パソコンを1台含めれば自作PCもパーツ類も同梱無料で送れます。
使用済インクカートリッジの処分方法
東京都には、インクカートリッジ里帰りプロジェクトの回収ボックスを区役所や出張所に置いている区があります。郵便局にも全国約3,600か所に設置されています。
対象は ブラザー・キヤノン・エプソン・日本HP の4社の純正カートリッジです(2026年時点。デルは過去対応していましたが現在は対象外)。
家電量販店に設置された回収ボックスはメーカー主導のため、メーカー別に分けて入れる必要があります。近くにあるなら自治体や郵便局のボックスのほうが手間がかかりません。
最寄りの回収拠点はインクカートリッジ里帰りプロジェクト公式サイトの回収拠点マップで検索してください。
東京都での処分方法まとめ
自治体ルールでの分類は次のとおり。
- パソコン本体:メーカーリサイクル(粗大ごみ不可)
- 液晶モニター:メーカーリサイクル(粗大ごみ不可)
- プリンター類:粗大ごみ(料金の決め方は区ごとに違う)
- PCパーツ:小型は不燃ごみか小型家電回収ボックス、PCケースは粗大ごみ
- 小型電子機器:不燃ごみ または 小型家電回収ボックス
実用面では 23区民はリネットジャパンに段ボール1箱でまとめて送るのが最も手間がかかりません。送料無料・サイズ140cm/20kg以内・パソコン1台含めば自作PCやモニター・周辺機器も同梱可能、データ消去オプションも用意されています。
買取に出す・人に譲るなど他の選択肢もありますが、買取拒否のリスクや手間を考慮すると、
- 発売から3年以内:買取業者
- 3年を超える・面倒に感じる:リネットジャパンや粗大ごみ
の使い分けが現実的です。
東京都の特別区別のまとめ
区ごとの粗大ごみ料金、回収ボックスの設置場所、持ち込み施設は各記事にまとめています。
各情報は最終確認日(2026-08-31)時点の内容です。料金や手続きは変更されることがあるので、正式な処分前は各区公式とリネットジャパン公式で最新情報を確認してください。