パソコンを買い替えたり壊れたりしたら、古いほうを処分する必要が出てきます。昔は粗大ごみで出せましたが、今は販売したメーカーによるリサイクルが法律で義務づけられています。
ただ「メーカーリサイクルに出してください」と言われても、具体的にどうすればよいのかは分かりにくいところです。そこで本記事では、個人で購入した家庭系パソコンをリサイクルに出す手順をまとめました。
結論から言うと、PCリサイクルマークが付いていれば送料込みで無料ですが、申込にはシリアルナンバーが要り、伝票が届くまで1週間ほどかかります。 手早く済ませたい場合は宅配回収のほうが手間がかかりません。
そのパソコンは家庭系か事業系か
「家庭系」「事業系」は、処分するときの区分です。
- 個人が自宅などで使うために購入・使用していたパソコン:家庭系パソコン
- 法人が会社などで使うために購入・使用していたパソコン:事業系パソコン
ポイントは「誰が買ったのか」です。 会社で使うために個人で買ったパソコンは家庭系ですし、社員が使うために会社が買ったパソコンは事業系になります。この区分で処分方法が変わります。
事業系については事業系パソコンをリサイクルに出す場合にまとめています。
パソコンはメーカーがリサイクルする
「資源有効利用促進法」により、パソコンは販売メーカーによるリサイクルが義務づけられています。
法律が施行された2003年10月1日以降に発売されたパソコンには、メーカーがリサイクルすることを示す 「PCリサイクルマーク」 が付けられるようになりました。マークの実物はパソコン3R推進協会のページで確認できます。
このマークは家庭向けとして販売されるパソコンには義務なので必ず付いています。一方で法人向けのパソコンには付いていない場合があります。 最近の機種でもマークがなければリサイクルは有料になるので、オプションでマークを付けられるようにしているメーカーがほとんどです。
法人向けパソコンとPCリサイクルマーク
PCリサイクルマークによる無料リサイクルは家庭系だけの仕組みです。
法人が購入した場合は事業系の扱いになるため、PCリサイクルマークが付いたパソコンを買っていても有料でのリサイクルになります(メーカーによって扱いは異なります)。
つまり法人で購入したパソコンを処分する場合は、基本的に有料と考えてください。詳細は各メーカーの法人向けリサイクル窓口で確認できます。
家庭系パソコンのリサイクル手順
やることは大きく3つです。
- メーカーにリサイクルを依頼する
- 梱包する
- 再資源化センターに送る
1. メーカーにリサイクルを依頼する
対象になる物
リサイクルを依頼できるのは次の機器です。
- デスクトップパソコン
- ノートパソコン
- CRTディスプレイ/液晶ディスプレイ
- CRTディスプレイ一体型パソコン/液晶ディスプレイ一体型パソコン
買ったときに付いていた付属品(マウス、キーボード、電源ケーブルなど)も対象です。
マニュアルやCDなどのメディア、プリンターなどの周辺機器は対象外なので、自治体の分別に従って処分してください。
PCリサイクルマークがない古いパソコンも、事前に処分費を払えば依頼できます。金額はメーカーや機器の組み合わせによりますが、概ね3,000〜8,000円程度が目安です(2026年時点。正確な金額は各メーカー公式で確認してください)。
依頼方法
各メーカーのWebページにある専用フォームから依頼します。
申込には本体のシリアルナンバーや型番の入力が必要なので、事前に控えておいてください(保証書があれば確実です)。一度に申し込める台数に制限があるメーカーもあります。
依頼した後の流れ
PCリサイクルマークの有無で少し変わります。
| マーク | 流れ |
|---|---|
| あり | 1週間前後で「エコゆうパック伝票」が郵送される |
| なし | 支払伝票で処分費を払い込んだ後、「エコゆうパック伝票」が郵送される |
どちらの場合も、この伝票を使って梱包したパソコンを再資源化センターへ送ります。
2. 梱包する
次の条件に収まるように梱包します。
- 厚手のビニール袋2枚重ね、または段ボール箱
- 3辺合計170cmまで
- 重さ30kgまで
中身が漏れないようにする必要はありますが、壊れないようにする必要はありません。緩衝材は不要です。
液晶モニターと省スペース型デスクトップの組み合わせなら、2枚重ねにした40リットル程度の厚手のごみ袋に入れてテープで止めれば完了です。重さも20kgには届きません。
梱包したら郵便局へ持ち込むか、集荷依頼センターへ連絡して取りに来てもらいます。
データ消去は自分で行う
データ消去は自分で行う必要があります。何もせずに送って情報が漏れた場合、責任は自分持ちになります。
専用ソフトで消去するか、ハードディスクだけ外して別に処分してください。具体的な方法はパソコンの処分時にハードディスクやSSDのデータを消去する方法とハードディスクやSSDの処分方法についてにまとめています。
取り外す場合はデスクトップやノートパソコンからハードディスクやSSDを取り外す方法についてを参照してください。
3. 再資源化センターに送る
郵便局から再資源化センターへ運ばれると、リサイクルされて処分完了です。
基本的に完了の連絡はないので、「送りっぱなし」と考えておくのが無難です。 メーカーによっては処分状況を確認できる場合もあるので、気になる場合は個別に確認してください。
宅配回収との比較
メーカーリサイクルは法律上の原則ですが、申込の手間や伝票待ちの時間がかかります。宅配回収と比べると次のような違いがあります(2026年時点)。
| 項目 | メーカーリサイクル | リネットジャパン |
|---|---|---|
| 申込時に必要な情報 | メーカー型番とシリアルNo | 「パソコン」と分かればOK |
| PCリサイクルマーク | マークのない古い機種は有料 | マークがなくても無料 |
| 周辺機器 | 同梱不可 | 同梱可能(紙やCDなどは除く) |
| 梱包 | ビニールか段ボール箱 | ビニールか段ボール箱か紙袋 |
| 伝票 | 郵送されるのを待つ | 集荷時にドライバーが持参 |
| 集荷 | 郵便局へ持込か別途集荷依頼 | 申込時に集荷を依頼できる |
| 集荷までの最短期間 | 1週間程度 | 最短翌日 |
| データ消去サービス | なし | あり(1台税込3,498円) |
| 依頼後の報告 | メーカーによる | メールで連絡あり |
マークのない古いパソコンでも無料になる点と、周辺機器を同梱できる点が大きな違いです。 箱のサイズは3辺合計140cm・重量20kg以内が条件なので、メーカーリサイクル(170cm・30kg)より小さい点には注意してください。
多くの自治体がリネットジャパンと連携しています。会社の詳細や具体的な手続きはリネットジャパンでパソコン処分にまとめています。
まとめ
個人が購入したパソコンは、法律上メーカーリサイクルに出すことになります。PCリサイクルマークがあれば無料ですが、申込にシリアルナンバーが必要で、伝票が届くまで1週間ほどかかります。
周辺機器も一緒に片付けたい場合や、マークのない古い機種を無料で出したい場合は宅配回収のほうが現実的です。
他の処分方法との比較はパソコンの主な処分方法を挙げてみるを参考にしてください。
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各情報は最終確認日(2026-08-31)時点の内容です。料金や手続きは変更されることがあるので、正式な処分前は各メーカー公式とリネットジャパン公式で最新情報を確認してください。