ヤフオクやメルカリでパソコン売るならデータ消去には注意しましょう
いらなくなった物はフリマやヤフオク、メルカリ等で売る事も日常的な行動になりました。不要な物でもお金となる個人売買って本当にありがたい存在だと思います。
ヤフオクやメルカリならすべてスマホで済んで便利ですし、時には思わぬ物も売っていたりします。本当に「こんなものも売れるの？」と言う色々なものが売買されていて、正直便利に使っています。 こないだなんかトイレットペーパの芯も売ってましたが、保育園等の工作で使うらしいですね。
私も売る側、買う側の両方でよく使っていますし、仕事が中古ビジネスに関わるものなのでメリット、デメリット共に重々承知しています。これだけ個人売買が当たり前であれば、パソコンも売ればいいじゃん、と思われるかもしれません。（個人的には全くオススメしませんが）確かに売れるなら売って良いと思います。
ですけどその前に、ヤフオクやメルカリでパソコン売る時にはたったひとつですけど絶対に注意すべき事があるんです。
今回は何に注意しないと行けないのか、またなぜ注意しないといけないのかについてまとめてみたいと思います。
たったひとつ、絶対に注意すべき事
とっとと書いてしまいます。
「通常の再セットアップまたは標準機能のフォーマットをしただけで売ってはダメ」って事です。
絶対にダメです。理由は凄く簡単。
標準フォーマットや通常の再セットアップだけだと相手に悪意と知識があったらデータを復活させられるから。人に見られてもいいやってなら別ですが、そうでは無いですよね？
これは個人売買で売る場合に限定した話ではないのですが、リサイクル業者の場合でも中古業者に販売する場合でも本来は注意するべき事です。
ですがちゃんとした業者の場合は必ずデータ消去の手順あります。さらに中古で販売する場合はHDD等の記憶媒体を交換する所もある位です。たまにハー○オフなんかでデータも消さずにそのまま売ってた、とニュースになる時もありますが昨今では特殊な例です。
ただ個人売買だとすべて自分でやらないといけません。なので個人売買しようと思ったら自分自身でしっかりとデータ消去を行う必要があります。
このデータ消去を果たしてどこまでちゃんとできるのか、と言う点からパソコンの個人売買は人にオススメしていません。
どうしても売りたい、と言う事ならデータはしっかりと削除しましょう。
オススメしないのはパソコンだけ…でもない
その売ろうとしている物の中に「個人的な情報が残るか否か」がオススメするかどうかを決める基準になります。
なので例えばプリンター、液晶モニターやデジカメ等、本体に個人的な情報は残らない物なら個人売買に出しても問題ないと思います。
服や化粧品等も残らないでしょう。でも本はしおり代わりにしていたのか、レシートや何かの券が挟まったままの本を買う事があります。ある意味個人的な情報ですが、売る際に挟んでないかちゃんとチェックすれば良いだけなんですけど。
その意味では個人的な情報が残る物としてパソコンは最たる物だと思います。後はスマートフォンやタブレットなどの方がもっと個人的な情報が残りますので、個人売買は怖いところがあります。
スマートフォンやタブレットの場合もデータを復活させるアプリや業者がありますので、同等と考えておいてもよいでしょう。
消したデータも専用ソフトで復活できる
再セットアップしたりフォーマットすればデータが消える様に思えるのですが、実は再セットアップやフォーマットしただけだと「Windowsを再インストールした後、ファイルを復旧する方法」の様に復活させる事ができます。
この記事はデータ復活ソフトのひとつ、「EaseUS」という物を販売しているメーカーの解説記事です。こういったデータ復活ソフトで読み取れない様にするには特定の操作やデータ消去用の専用ソフトを使う必要があります。
特定の操作なら無料ですが、終わるのに操作しては放置を3日程繰り返すとか微妙に手間がかかります。当然その間、パソコンは起動しっぱなしです。
データ消去用の専用ソフトはある程度手早く終わりますが、有料だと1万近くします。わざわざそんなソフトを買うのも勿体ない話です。
買う人がどんな人か分からないのも怖い所
フリマで対面ならまだしも、ヤフオクやメルカリだとシステム上の評価しか見えないのでどんな人が買うのかが分からない所も怖いところではあります。
基本的に問題ない人ばかりだとは思います。実際問題なった事も無いし。だからこれから書くことは本当にイレギュラーなケースぐらいだと思いたいです。
これらは過去、私が実際に見聞きした話です。
- 10年以上前の話ですが、秋葉原の中古パーツショップで買ってきたハードディスクにデータ復活ソフトを使ってみた人の話を聞きました。キレイにデータ復活したそうです。
- ハードオフ等で買ってきたパソコンやジャンクのハードディスクに必ずデータ復活ソフトを使う人がいました。
- 某巨大掲示板で、女性と思われる出品者から買ってはデータ復活ソフトを使ってみるという書き込みを見た事があります。
- （ちょっとずれますが）某巨大掲示板で、女性と思われる出品者から買っては勝手な妄想するという書き込みを見た事があります。
とまぁ、世の中にはこういう悪意というか、なんというか色々な人が居るんですよ。見た目や評価だけで見抜けるたら大したもんです。
ここで出てきたデータ復活ソフトは本来、間違って消してしまったデータを復活させる為のソフトです。消えたデータも復活できる便利なソフトですが、違う使い方をする人もいます。
私自身も間違ってフォーマットしたハードディスクからデータを復活させた事があります。ですが復活させるのに1週間近くかかり、時間ばかりかかって大変だったので基本的にやりたくありません。
これらの事から「フォーマットだけだとデータは戻せる」という事が骨身に染みたので、ハードディスクのデータをちゃんと処理してから処分する様になりました。
どうしても個人売買で売りたいなら
ここまで「ちゃんとデータを消しましょう」という事はお伝えしてきました。
なのでデータの消去だけはしっかりとやりましょう。
私がハードディスクの処理する時は「EaseUS Partition Master」を使っています。
また個人売買で売る場合、再セットアップ済の方が高く売れます。なのでデータ消去の前に再セットアップディスクを作っておく必要があります。
もし作っていない状態でデータ消去すると再セットアップ用のデータも消す可能性があり、再セットアップできなくなる可能性がとても高くなります。
また最近のパソコンは再セットアップディスクが付属していないので自分で作らないといけません。再セットアップディスクは作るのにUSBメモリかDVD-R等も必要です。
かなり面倒な話ばかりで手間暇かかる様に見えますが、パソコンを安全に高く売るには仕方がありませんね。
ちなみに私は面倒なので再セットアップだけしてから買取業者（大体じゃんぱらかソフマップです）に売るか処分業者に出してます。本当はちゃんとデータ消すべきですが、その辺は依頼先が信頼できる所なのでお任せしてる訳です。
まとめ
個人売買でパソコンを処分するならちゃんとデータを消して、再セットアップしてから売らないと個人的なデータが誰かに見られる可能性があります。
誰の手に渡るか知らないけどデータはキチンと始末したから問題ないし、どんなに手間がかかってもかまわないからとにかくお金、ならパソコンを出品してもいいのでは無いでしょうか。自己責任ですし。
ちゃんと処理できないとか、面倒と少しでも思ったなら個人売買で売るのはやめましょう。周囲の人間にもパソコンなどの個人的なデータが残りそうな物の個人売買は進めていません。
私自身も手間と時間、リスクの方がイヤなので買取業者に売るか処分業者に依頼しています。
何かのご参考になれば幸いです。
