ハードディスクやSSD等の記憶媒体を処分する方法についてまとめてみた
パソコンにはハードディスクやSSDが最初から取り付けれています。これは記録媒体としてデータを保存するための物で、パソコンには必ず付いている物です。
パソコンを処分する際、例えばメーカーリサイクルに出した場合は内蔵の記憶媒体は一緒に処分してくれます。
ですが例えば外付けで追加したハードディスクは対応外になります。なので自分で処分する事になるのですが、いざ処分するにしても安全に処分する方法を考えないといけません。
安全な処分とは「データがキチンと消去され、他人から見られない状態にする事」と考えていいと思います。
というのもハードディスク等の記憶媒体はこれまで使っていた中で発生したデータを保存していた物です。もし例えばパスワードをまとめたファイルのデータが漏洩したら、と考えると怖くないですか?
なので大事なデータが漏れない様な処分が必要になりますが、では具体的にどんな方法が安全なのかをまとめてみました。
一応内蔵の記憶媒体は取り外ずせます。取り外し方は「デスクトップやノートパソコンからハードディスクやSSDを取り外す方法について」にまとめました。
また取り外さないでリサイクルに出す場合でもデータ消去は行った方が良いです。データ消去については「パソコンの処分時にハードディスクやSSDのデータを消去する方法」でまとめています。
処分方法のあれこれ
代表的な方法は
- 外付けケースに入れて自分で使う
- 買取業者に買い取ってもらう
- リサイクルに出す
- 物理的に破壊する
の4つになるかと思います。
取り外したハードディスクやSSDが動くかどうか、壊れているかどうかで処分方法がちょっと変わります。
動く場合は1~4のどの方法も可能ですが、壊れている場合は4のみになります。例え壊れていてもデータが取れない事もないので、安全策は壊すしかないですからねぇ…
これらの方法について順番にみてみます。
外付けケースに入れて自分で使う
取り外したハードディスクやSSDが壊れていない場合、こういったケースに入れて外付けドライブとして使用する事ができます。
自分で使い続けるのですから、不要なデータが入っていたらクイックフォーマット後に使い始めるでも問題が無いのは楽でいいです。これも安全な処分と言って良いのではないでしょうか。
また新しいパソコンに接続して外付けハードディスクとして使ったり、テレビやブルーレイレコーダーに接続して録画用として使う事も可能です。実際私はノートパソコンから外したハードディスクをテレビの録画用に使っています。
ですが動いていても異音がしたり、たまに認識されないと言う場合は壊れているので使い続けるのは割けた方が良いでしょう。
その場合はリサイクルに出すか破壊する処分を考える必要がありますが、どちらかと言えば破壊する事をオススメします。動かなくなった場合、フォーマットできませんがデータが読み出せないわけでもないので…。
買取業者に買い取ってもらう
データ消去後に売却する方法です。
この場合も取り外したハードディスクやSSDが壊れていない場合限定です。
フォーマット専用のソフトでフォーマットした後、買取業者に買い取って貰います。大体は近所のじゃんぱらへ持って行ってますね。
ただしこの買い取って貰う場合、絶対に漏洩しないかといわれると否定出来ません。
ここは個人の考え方次第でしょうが、私の場合はちゃんとフォーマットしたらとりあえず大丈夫だろう、と考えています。
なんですが最近は買取価格が大体1TB当たり500円程度と大して価格が付きません。なのでハードディスク故障時等の予備として手元に残す事が増えました。
またデータ消去はクイックフォーマットだと絶対にダメです。漏洩対策上とても大事な事ので「ハードディスクやSSDの処分時にデータを消去する方法」として別にまとめています。
リサイクルに出す
記憶媒体をリサイクルに出す方法です。リサイクル業者に送って処分を依頼する事になります。
ちなみにメーカーリサイクルに外付けハードディスクは同梱できない事や、記憶媒体だけの処分だと有償なことも多いのでちょっとハードルが高いかもしれません。
またパソコンと一緒だと無料になることが多いです。例えばリネットジャパンでは外付けハードディスクや他の周辺機器も同梱可能で、同時にリサイクルへ出す事ができます。
【国認定】不用PCの宅配便回収<リネットジャパン>急に出てきたこの「リネットジャパン」、個人的によく使っているリサイクル業者です。詳細は「リネットジャパンでパソコン処分」にまとめています。
パソコンあれば無料で小型家電もまとめて送れるし回収にも来てくれるのが楽でいいです。
またリネットジャパンに依頼する場合は自分でデータ消去するか、有料オプションのデータ消去を依頼する必要があります。
なのでフォーマットできない壊れたハードディスクはリサイクルに出すのも割けた方が良いでしょう。
データ消去は漏洩対策でもあるので別記事で「ハードディスクやSSDの処分時にデータを消去する方法」としてまとめています。
物理的に破壊する
そして最後の方法である「物理的に破壊する」についてです。
破壊する方法がデータ漏洩に対して一番確実な方法でもあります。
もう物理的に壊してしまう訳ですからこれ以上の方法もありません。漏洩を絶対に避けたいならこの方法一択です。
破壊は業者に依頼する方法と、自分で分解する方法があります。
業者に依頼する場合
パソコンから外したハードディスクなどを破壊してくれる業者に持ち込んで破壊して貰う方法です。
分かりやすいお店だとビックカメラ・コジマ・ソフマップの店頭に設置されている専用の機械を使って、物理的に破壊してデータを読めなくするサービスを行っています。
ちなみに費用は1台あたり930円(税抜)、取り外しは別途480円(税抜)で依頼出来ます。なのでハードディスクだけで依頼するなら930円、取り外しと破壊を依頼するなら1,410円かかる計算になります。
また近くにサービスを行っている店が無い場合はハードディスク等を送り破壊してくれる業者もある様です。
ただし壊れていない記憶媒体を送る場合は事前にデータ消去必須なのは変わりません。
自分で破壊する場合
業者が近くに無かったり、お金をかけたくないなら自分の手で破壊しましょう。
破壊、つまり分解です。自分で分解すればお金はかかりませんし、データを絶対読めない様にもできますし、最終的に燃やせないごみでも出せますし。
なんですが正直面倒なんですよね。振動で簡単に壊れるイメージがあるんですけど、データが読めないレベルまで破壊するには結構な労力が必要です。
まぁこう言う方法もある、という事でまとめておきます。
ハードディスクの場合
ハードディスクの分解はネジが外せるかどうかが勝負です。
どうにかしてネジを外したら天板をこじ開けます。後は中にある円盤(プラッタ)を壊せば作業完了です。
このうち、ハードディスクのネジは「トルクス」と呼ばれる特殊形状のネジなので専用ドライバーが必要になります。
よくあるプラスやマイナスのドライバーで強引に回そうとすると、ネジを舐めて分解できなくなるのでオススメしません。
具体的な分解方法や手順は以下の記事が参考になるかと思います。
私自身も分解した事もありますがネジが異様に固く、間抜けな事に磁石に指挟んで血豆も作ったので積極的にはやりたくないですですけど。
SSDの場合
いくつか種類がありますが、とにかく外装を破壊すれば中に基板とチップがあるだけです。
なのでこれらを破壊してやればおしまいですね。
ペンチで側を引き剥がしたり、基板だけの物ならへし折ったりとハードディスクに比べて楽かと思います。
おわりに
処分方法について見て参りましたが、
- 使うのか廃棄するのか
- 廃棄はリサイクル等にするのか破壊するのか
というのが大雑把な考え方です。個人的には使うかリサイクルに出すかのどちらかが多いですね。
ですがどの方法を取るにせよ、処分にあたりデータ漏洩については意識しておく必要はあります。
データ消去だけで大体は十分なんですが、もし少しでも不安があれば破壊処分をオススメします。
何かのご参考になれば幸いです。