パソコンの主な処分方法のメリットとデメリットはこんな感じ
なにを物を捨てるにも今はお金のかかる時代です。粗大ゴミを初めとして、地域によっては可燃ゴミや有害ゴミも有料だったりします。
家電もおいそれと処分できません。とにかく捨てるのが大変な世の中になりました。
そんな世の中でパソコンを処分するにはどんな方法があって、どれだけ面倒なのかが気になりました。さらに費用が掛かるのかどうかもついでに気になります。と言うか底が一番気になるんですけどね。
と言う事で、今回はパソコンを処分する方法を調べてまとめてみました。
かかる費用や手間については「パソコンの主な処分方法にかかる費用と手間はこんな感じです」にまとめています。
パソコンの主な処分方法
パソコンの処分方法で挙げられる物のはこれらの方法だと思います。
ここで挙げている方法はすべて実際に使った事があります。使った印象から手軽さを最優先のオススメ順で並べるとこんな感じです。
- 専門の処分業者に依頼する方法
- メーカーリサイクルに出す方法
- (専門だったり、総合だったりするけど)買取業者に売る方法
- 友人や親族等、他の人に譲る方法
- (ヤフオクやメルカリ等の)個人売買で売る方法
ここで挙げた方法はどれも基本的に無料でした。なので費用的な心配はありません。
ですが「友人や親族等、他の人に譲る」場合、相手に送るための送料が発生する場合やメンテナンス、使えるレベルにする為メモリ増設等と言った作業を行う場合もありますのでなんとも言えませんが。
さらに言えば「個人売買」は厳密には有料で、販売金額に応じ手数料が掛かります。ただし売れた金額から引かれる形な事と、先にお金を払う形ではないのでここでは無料としました。
それらも踏まえてここで挙げた処分方法について、もう少し細かく見ていきます。
処分業者に依頼する方法
メリットは一番多い(かも)
最初は処分業者に依頼する方法です。原則論のメーカーリサイクルを差し置いてますが、一番安価で手軽かつ安全だと思います。会社のパソコンを処分する時はこの方法を使っています。
この処分業者に依頼する方法は
- 家庭系、業務系やメーカー問わず回収してもらえる
- 動くパソコンが1台でもあれば費用がかからない
- 基本取りに来てくれる
- ついでに色々な物も持って行ってもらえる
- 個人情報漏洩のリスクは一番低い
と一番メリットが多いと感じています。
処分業者を使ったのは会社のパソコンを処分する時でした。決め手になったのは「とにかくパソコンなら無料手取りに来て貰える事」と、「申し込めば手続きが終わる事」でした。
ちなみに使っているのはリネットジャパンです。どんなところか、や申し込み方法は「リネットジャパンでパソコン処分」にまとめています。
例えば原則論である、メーカーへリサイクルを依頼する場合。まず窓口を見つけて見積を依頼する所から話が始まります。見積依頼して、費用のやりとりして、等の手間が掛かります。
ですが処分業者だと申し込みだけで済みますし、費用も無料で回収に来てくれます。手続きをする人間からすると、この差はあまりにも大きいです。申し込んだその場で手続き終わるんですから。
さらに電卓や電源ユニットと言った不燃ゴミで出す様な小物も一緒に依頼できますが、処分業者によってはプリンターやモニター等の周辺機器も一緒に回収してもらえる様です。
情報漏洩対策ありで基本無料
ちゃんとした処分業者の場合は回収もリサイクルも無料です。回収したパソコンをパーツ単位で販売したり、リサイクルした素材を売却する等で利益を得ているからです。
売却するからには逆に個人情報漏洩についてしっかり対策している所が多いです。売ったパソコンやパーツから漏洩したら当然信用問題ですし。
さらにデータ消去や処分証明書の発行を無料でする業者もあります。この証明書、メーカーリサイクルだと有料の場合もありますし、業者によっては有料です。無料で出す業者はまず漏洩リスクは低いと考えていいと思います。
なので頼んだらほぼ終わりの処分業者が一番のオススメになる訳です。
業者選びが難しい
ただし、これらのメリットはちゃんとした処分業者を選べた場合に限ります。なので個人的にはリネットジャパン一択で終わりなんですが、一応他の業者を選ぶポイントも記載しておきます。
まず処分業者により回収可能な品目やパソコンの状態、無料になる条件が異なっています。依頼前には必ず確認するべき項目です。次に信頼できる業者かどうかを見分ける基準ですが
- 産廃業や中古業の届け出をしているか
- 住所や所在を明らかにしているか
- 処分の流れを明記しているか
- 販売時の屋号は何か
等をサイト上に明示していて、記載情報が地図や業者一覧等で明確に分かれば信用して良いと思います。
パソコン処分と言いつつも、ただ上がり込んで適当に持ち帰ろうとする等の変な営業をしている怪しい業者はこの辺がちゃんと書いてません。ただこの辺の情報は小さく企業情報に書かれているだけなので調べるのも手間です。なので私はリネットジャパン一択になった、と言う訳です。
メーカーリサイクルに出す方法
次はメーカーリサイクルに出す方法です。この方法が法律上の原則的な処分方法です。法律によってパソコンは粗大ゴミからメーカーリサイクルに出す事となりました。
またリサイクルの方法も個人が使った場合の家庭系パソコンと会社で使った場合の事業系パソコンの2系統に分かれています。
個人で使っていたパソコンの場合
個人が使っていたパソコンをリサイクルに出す方法については「家庭系パソコンをリサイクルに出す場合」にまとめました。
簡単に言えば個人が買ったパソコンをメーカーリサイクルに出す場合の話です。なので会社で買ったパソコンは対象外ですが、仕事で使うパソコンを個人が買った場合は対象になります。
会社で使っていたパソコンの場合
会社で使われていたパソコンをリサイクルに出す場合、色々と細かな決まりがあるので「事業系パソコンをリサイクルに出す場合」にまとめまています。
こちらも簡単に言えば法人が購入したパソコンが対象です。
買取業者に売る方法
一番オーソドックスな方法かも
ハードオフと言った総合リサイウルや、ソフマップ等の専門店に買い取って貰う方法です。一番オーソドックスな方法かもしれません。
お金になる、と言うのが一番のメリットです。手続きも初期化したら店頭へ持って行くか、業者に送るだけなので言うほど手間もかかりませんし。
また売りに出した物がどの程度に査定されたのか、が分かると中古品の程度から大体の状態が想像できる様になるのは副次的なメリットで挙げておきたいと思います。
もし2~3年前の機種であれば、個人売買程ではありませんがそれなりの金額になります。ですが逆に古い機種なら大した金額にならないのもこの方法の特徴です。
ちなみに個人情報はしっかり対策される様になり、情報が漏れる事も考えにくくなりました。昔はだだ漏れだった時もあったので相当改善されたと思います。
買取価格が不明瞭なのがデメリット
そんな一般化した業者による買取ですが、やはりデメリットはあります。
それは買取価格が不明瞭な事です。
最近では事前にサイト上で買取の可否、買取価格を確認できる様になっている事は多くなりました。その金額を期待して査定依頼したものの、査定によって減額される事もよくある話。
もし通信買取の場合は返却依頼時の送料はこちら持ちです。それに買取拒否品も処分してくれないし、さらにこちら持ちで返送されるしと踏んだり蹴ったりです。
また通信買取の場合は当然ですが送る必要があるのも手間ではあります。近所の店頭に持って行く場合は梱包しない分まだ楽な所はありますが、査定が終わるまで2時間位待つ必要もあります。
また個人情報漏洩のリスクが店舗レベルで考えないと行けないのは怖い所です。本来ならちゃんとデータが消されるはずが、データ消去せずそのまま店頭に並べた店が出た事もありました。
このあたりの手間暇やリスクは個人売買の方が高いものの、情報漏洩やクレームを付けられるリスク等とトレードオフの関係でしょう。この辺のリスクを考えると「買取業者に売る」方法が手間暇と金額、情報漏洩のリスク等からバランスが取れていると思います。
過去一番使っていた方法です。査定も高い事から大体「じゃんぱら」に出していました。ただ最近は値段が付く様な新しい物を買ってないので、ほとんど使っていない方法です。
友人や親族等、他の人に譲る方法
友人や親族等、他の人に譲るのも処分方法のひとつ
次は友人や親族等、他の人に譲る場合です。
有償無償は問わず友人や親族、知人等の他の人に譲るのも処分方法の一つだと思います。手元から無くなるわけですし。
そう考えれば処分方法のひとつかな、と思います。
最大のメリットは気安さ
この譲る方法、
- 処分したい側:手早く楽に、安価に処分できる
- 欲しい側:無料もしくは安価に入手できる
とお互いにメリットもあります。
私も譲った事があるのですが、その時は早々に話がまとまりました。そして用事のついでに持って行き、お礼に晩ご飯をごちそうになっています。
私は持って行きましたが、貰う側が取りに来たりもする場合もあるでしょう。こんな感じで大体は送料を考えなくても済むのではないでしょうか。
それにある程度知っている人物に譲るのですから、トラブル等の変な問題も考えにくいと思います。
なので非常に気楽な処分方法だと思います。
個人情報の漏洩とサポートが最大のデメリット
譲る場合も個人売買同様、情報漏洩のリスクはあります。
ただ誰が買うか分からない個人売買とは違い、誰に渡すのか分かっているのでそこまで神経質になる必要もないでしょう。
信頼できる人だから何もせずに渡して消して貰うのもありでしょうが、本当に消してもらえるかは分かりません。ですのでWindows10なら初期化だけでもしておくべきだと思います。
個人情報の漏洩以外にも実は意識しにくい、特に友人や親戚に譲った場合特有の大きなデメリットがあります。
それは「○○やりたいんだけど使い方教えて」とか、「なんか動かないけどどうしたらいい?」といったサポートを求められる事です。
これ、地味に馬鹿になりません。人によってはかなり好き勝手に言ってきます。「貰った物だから知ってて当然」位の感覚で言われます。
この「譲る」方法、一番費用が発生しにくいものの、情報漏洩とサポートというやっかいな問題が起きやすい方法です。なのであまりオススメしません。
個人売買で売る方法
一番お金になるけれど一番オススメしません
ヤフオクやメルカリ等で販売する場合が該当します。
初期化等をして売る訳ですが、売れたならまず買取業者の買取価格よりも高く売れます。この点については断言できます。買取2万なら機種にもよりますが3倍になる事もありえます。
とにかくお金にするならいい方法だとは思います。ただ日常的にヤフオクやメルカリを利用していて感じたり、色々な事例から考えるとパソコンの処分方法としてオススメしません。
オススメ出来ない3つの理由
私がオススメしない理由は以下の3つです。
- 手間とリスクが割に合わない
- 個人情報の漏洩リスクが高い
- どんな人が買うのか分からない
一度でもなにかしらを出品、販売された方ならお分かりだと思うのですが、商品の準備から実際に売れて発送するまでかなり大変です。
でも売る方は色々あって本当に面倒なんですよ。それに配送も手間かかりますし。
買取業者や処分業者と違ってデータ漏洩対策も自分でやる必要がありますが、ちゃんとやるとかなり手間がかかります。
面倒だからと初期化だけして売った場合、悪意のある人間に買われたら目も当てられなくなります。
この辺の理由については長くなったので「パソコンを個人売買で売ってはいけない3つの理由」にまとめました。
おわりに
一口に「パソコンを処分する」と言っても、これだけの方法があります。
私自身、実際にすべての方法で処分しましたが、どの方法も一長一短がありました。一概にどれがいいとは言いにくいのですが、オススメ出来る方法を順番で上げれば
- 手間暇かけずに安全に処分するなら処分業者(個人、法人共に)
- 平成15年10月1日以降に発売された家庭用パソコンならメーカーリサイクル
- 買って3年以内なら買取業者
になると思います。
やっぱり取りに来てくれる事や、もう古くて売れない周辺機器も回収してもらえるのはとても便利でした。確かに売れればお金になりますが、金額と手間暇が割に合わないのが率直な感想ですね。
なので以前はよく買い換えていた事もあって売りに出してましたが、最近は古くて値段も付かない機種ばかりになった事もあってリネットジャパンに出す事が増えています。リネットジャパンの申し込みから出すまでの流れは「リネットジャパンでパソコン処分」にまとめました。
何かのご参考になれば幸いです。
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